福岡市南区のパーソナルトレーニングスペース
代表兼パーソナルトレーナーの小西基治です
北島時代の終焉…
2012年8月2日の午前3時頃、
『北島選手の今のコンディションならメダルはほぼ間違いなく不可能だ』っと頭では理解しながらも『彼ならやってくれるのではないか?』っと奇跡の復活とい
う小さな希望を胸に抱きTV越しに応援していた私に突き付けられたのは、残り50メートルで失速、後輩の立石にまで抜かれてメダルを逃した元世界王者の姿
だった…
結果が出た後に記事を書いているので、結果論だといわれるとそれまでですが、100メートルの予選の時の身体を見た時に『コンディショニングの失敗かもし
れない』と感じていた。
『身体に張りがない…』
世界のトップが集まる五輪という舞台においては、少しのコンディションの不具合が命取りになる。
残念ながら、今回の北島選手の結果はまさにこれに当てはまってしまう。
トレーナーを職にされている方はもちろんご存知でしょうが、コンディショニングを整えるにあたってはピリオダイゼーションという考え方がある。
簡単に言えば、身体のトレーニング状況を数ステージに分けて負荷をかけていき、段階を踏みながら最高のパフォーマンスを発揮できる身体を作り上げていく考
え方なのですが、個人的には理論(科学的根拠)+α実績(経験)というものが必要になってくると考えている。
コンディショニングを整えるは想像以上に難しいのである。
心技体全てがそろって初めて最高のパフォーマンスを発揮できるのです
だからこそ、監督やコーチ、栄養士、トレーナーという職業が存在するのである!
今回、北島選手は練習拠点を米国におき、メニューを自分で組み立てるようになったのは有名なのでご存知の方も多いかと思いますが、これは即ち自分でピリオ
ダイゼーションを組み立てコンディショニングを整えることにチャレンジしたという事なのです。
これまでも、国民栄誉賞まで受賞したQちゃんこと高橋尚子選手も小出監督のもとを離れ同様のことに着手したが、結果を出すことは出来なかったのです。
いくらこれまで良い結果を出してきている選手とはいえ、明らかに理論も実績も不足しており、本当に難いことにチャレンジしたということが分かると思う。
それでも北島選手はこの難しいことにチャレンジし、自らの経験をもとに良い結果を出してきた!
その証拠に、昨年の世界選手権での惨敗から数か月後の4月の最終選考で自己ベストを更新!
自分の力で、過去の自分を超えたのです♪
しかし、その泳ぎを五輪の舞台で見ることは出来なかった…
世界選手権の敗戦により、選考会にピークを持ってこざる得なくなってしまったからだ。
下手したら代表漏れもある…
4月の選考会を万全の態勢で望むんだ!
最高の結果で出場権獲得!!
しかし、これが実は決定的な敗因となったのです。
選考会後の3カ月ではピリオダイゼーションの理論的にピークを持ってくることは出来なかったのです。
もし世界選手権で代表を決めれていたら…
もし最終選考会は余裕をもってクリアできるという意識で調整できていたら…
今回の五輪の結果も違ったものになっていたのではないだろうか。
今更いたらればなんか言っても仕方ありませんが…
Qちゃんの例をみても、結局のところは約三年前に平井コーチと離れ米国を拠点に自らが中心となってやり始めた時点で、今回の結果は決まっていたのかもしれ
ないですね…
ただ、私は彼の前人未到(2種目三連覇だけでなく自分でコンディションを整えて挑む金メダル獲得)への挑戦に対して心の底から拍手を送りたい!
スタートから積極果敢に飛ばし、150メートルまで世界記録を上回るペースでレースを引っ張っていく(限界と分かっていながらチャレンジする)姿に、北島
選手の意地を感じ、感動させて頂きました。
これまで多くの不可能を可能に変えてきた北島選手!
幾多もの感動を頂き、本当に『ありがとう』
次に彼のような意識レベルを持った選手が出てくるのはいつになるのかな?
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